プリムス君とベルギーからの使者
みなさんこんにちは、プリムスです。
昨日はベルギー王国の独立記念日だったから、祖国に想いを馳せてたんだけど、今朝は玄関から何度もノックする音がして目が覚めた。言っておくけど、僕は決して二日酔いにはならないからね。
無鉄砲が眠そうな表情で「どなた?」と聞くとドアの向こうからは「タンタンです」と答えてきた。まさか❗️あのタンタン⁉️タンタンと言えば…
こうだよね。無鉄砲は以前、足繁く日本のタンタンショップに通っていたくらい好きなんだ。
ところが…扉を開けたところに居る自称タンタンは…
誰だよ💧
追い返そうとする無鉄砲に彼は
「僕は映画版タンタンのキャラクターなんだよ。プリムス君はもう長いこと日本に居るから知らないかもしれないけど、その時のタンタンを演じた人形なんだよ。」
、と丁寧に説明していた。確かに、僕が日本に来てから映画にはなっていたらしくて、無鉄砲は確かめるように色々調べてた。すると…
確かにそこに自称タンタンは居た。そして、暫くその映画について調べてた無鉄砲はあ!と声を上げた。タンタン役のアクターに見覚えがある、と言うんだ。
彼、ジェイミー・ベルだわ。イギリスの俳優よ。わたし、彼のデビュー作のDVD持ってるもの!ほら!
とやけに興奮気味だった。無鉄砲は単純だから、このジェイミーなんとかが演じたタンタンだからいいわよ❤️とやすやすと家に招き入れた。信じられない、そのうち犯罪に巻き込まれそうだよ😔💧そして、やたらとその俳優について質問しまくってる。タンタンについては一切聞いてない…
そして、僕はとうとう痺れを切らして聞いてみたんだ。どうして君はわざわざベルギーからこんな狭いみすぼらしい家に来たの?って。すると、彼はこう言うんだ。
「最近、日本で色んなベルギービールが騒いでるらしいって風の噂で聞いたんだよ。僕は少年だけど記者だから取材したくなってね」
それで、一番敷居の低そうな僕んとこに来たらしい。ちょっと失礼だけど、まぁ祖国からのお客さんだから悪くは言えない。
この自称タンタンは設定上少年だから、僕を飲むことができない。だけど、無鉄砲は取材力があんまり無さそうだから良い相棒が来たのかもしれない。最近やたらと色んな奴が来る。でも、賑やかな事は良いことでもあるよね。みんなも賑やかな場所で美味しい僕を友だちと飲んで欲しい。そこには自称タンタンが取材に行くかもしれないよ。