ベルギービールプリムス君の徒然日記

ベルギービールPRIMUSの公式ブログです。

プリムス君とクラウドファンディング

みなさんこんにちは、プリムスです。

今日はみなさんにちょっとばかしお願いがあるんだ。コロナの影響がじわじわと出てきた5月27日から、僕を日本に連れてきたボーレンさんがクラウドファンディングを始めたんだ。

ユーラシアトレーディング㈱ボーレン社長

それまで企業間取引に重点を置いてたんだけど、やはり個人のお客さまに直接僕たちの事を知って欲しいこと、5月の連休中に開催予定だったイベントのために沢山のビールたちをベルギーから取り寄せたのに活躍の場を失ってしまったことがこれを始める主だった理由なんだ。彼は行き場を失ったビールたちのために、一緒に働いてる人たちのために日々奔走してるんだ。

今年は僕が日本に来てちょうど10年経つ。本当はもっと盛大にお祝いしたかった、ごめんねと言われて申し訳なくて、僕にできる事は何かと最近ずっと考えてたんだ。

そこで、そのクラウドファンディングの事をここでみんなに知らせようと思ったんだ。

彼と僕は長いこと苦楽を共にしてきたんだ。彼は高校生の頃から日本に来て、とても日本に愛着を感じてるみたいだ。でも、時々ベルギーのビールが飲みたくなって買いに行く度にどうしてこんなに高価なんだろうと疑問に感じていたんだ。それが彼が起業しようと思った理由なんだよ。そして彼は故郷にほど近いブリュワリーに居た僕と手を組んだんだ。君なら日本でも愛される存在になれるよって。僕はまだ見ぬ日いずる国に思いを馳せた。それが彼と僕の旅の始まりだった。

しかし、出だしは全く順調じゃなかった。来る日も来る日も彼はとある地方の道の駅で僕を飲んでくれる人を探したんだ。たやすく見つけられる日もあれば、誰も興味を持ってくれない日もあって。それに震災もあって。しかし、彼は僕のことを信じてくれた。震災の影響を受けたその道の駅に彼は僕を連れて通い続けた。僕は彼が信じてくれていたから、いつでもどこでも一緒に過ごしたんだ。

そして、彼は僕の販路をどんどん広げていってくれた。ある時はスーパーマーケットでまたある時はお酒屋さんで、はたまた洒落たレストランで。そして10年経って彼も僕も自信を持ち出したときにコロナがやって来た。彼はがっくり肩を落としていた。まるで悪夢を見ているような面持ちの彼を見て、僕にも何かできないかと思い悩んだんだ。

そしてこの10年の軌跡をブログに書くことはできないか?と持ち掛けたんだ。彼は喜んで快諾してくれた。彼ほどではないけれど、僕も日本語に少し自信がついてきたから今ならできそうだと思ったんだ。だけど僕はパソコンとかスマホにめっぽう弱い。彼らは温度高めだから殊更苦手なんだよ。彼らは彼らで僕のことを君は液体だから、僕たちにかかると僕たちが病気になるから来ないでってひどく冷たいんだよ。忙しいボーレンさんの手を煩わせるわけにはいかない、と少しだけ面識のあった無鉄砲に助けて!とお願いしてみたんだ。無鉄砲は僕を一瞥して、まぁ君の言うことなら聞いてやってもいいよと手伝ってくれることになったんだ。そして僕はボーレンさんの元から少し離れて、無鉄砲の家で暫く預けられることになった。

camp-fire.jp

彼は今日も世の中に美味しいベルギービールを広めるために、一緒に働く日本人の雇用を守るために頑張っている。無鉄砲の友だちの中にはコロナを理由に簡単に仕事を失った人たちも少なくない。ボーレンさんは自分のそばで働いてくれる人たちを一生懸命守ってるんだ。そして僕たちビールのこともとても大切にしてくれている。

僕を日本に連れてきてくれたボーレンさんのために僕から是非みなさんに協力をお願いしたい。このクラウドファンディングはあと10日で終了するんだけど、まだ目標の半分くらいしか達成できてないんだ。

僕はまだボーレンさんとの旅を続けたい。そして日本のみんなに僕のことを知ってもらってどんな時も寄り添える存在になりたい。少しでも支援してくれたら、僕は君のもとへ来月かけつけることができるよ。

僕とボーレンさんの旅の支えをよろしくお願いします。

それでは、またね。